昭和一桁、矍鑠たり~岳南訪問記~その2 [ちょっとおでかけ鉄]
接近しつつある台風の影響でどんよりとした曇り空の8月31日午後。岳南鉄道比奈駅に来ております。時刻は14時を少し回ったあたり。上り副本線には、昭和23年生まれの古豪・ED50形がコキ☓1+ハワム6両を連ねて待機中です。
電車ホームから少し離れた場所に停まっているオールドタイマーの姿に見惚れておりますと、さきほど吉原駅で見た箱型電機ED402が、コキを3両連ねて到着しました。
吉原14:04→比奈14:21の定期貨物列車のようです。
到着した貨物列車には、すばやく数人の作業員が取り付く。
直通ブレーキ管を切っています。
そのまま貨物列車は本線上を、次駅の岳南富士岡方向に引き上げると…。
突放が始まりました。
突放(とっぽう)というのは…今更ですが…直通ブレーキ管と自連を切った状態の貨車を機関車で推進、機関車がブレーキをかけると、慣性の法則で連結がはずれ、貨車だけが前方へ押し出される。もちろんそのままでは止まりませんから、切り離された貨車には係員が付いて、手ブレーキ、足(側)ブレーキなどで目的の線路上の停止位置で停まるように操作する。ポイントを切り替えつつ、この作業を繰り返すと、長く連なった貨物列車も、目的地別に仕訳されるというわけです。
ED402が牽いてきた3両のコキ、一両はホーム北側の仕訳線へ。
残る2両はED501が停車しているホーム南側の副本線(?)へ…と仕訳けられていきます。
一仕事終えたED402は駅舎前に移動し小休止。
南側のコキ2両はED501をサンドイッチするような形で停車。
その脇を上り電車が出発していきます。
いよいよED501が動き出しました。最初から連結していたように見えたコキ☓1+ワム6両は置き去りにして、いましがた連結されたコキ2両を推進して一旦富士岡方面へ引き上げると…。
14:35発の下り電車の到着を待って…。
そのまま本線上を岳南原田方面へと走り去って行きます。どうやらこれが
比奈14:35→原田14:38に設定されている不定期貨物列車らしい。
ED501が戻ってくるまでの間、駅舎前にたたずむED402を観察します。
ステンレスの帯が巻かれた茶釜。同時期に製作された国鉄のEF60あたりをそのまま3分の2に縮小して小さなデッキを取り付けた感じでしょうか。なんとも好ましいスタイルです。
思い切り鉄道敷地内に侵入しているような構図ですが、実は構内踏切から撮っています。
隣駅の岳南原田まで出張していたED501が、別のコキ2両を咥えて戻ってきました。
原田14:45→比奈14:48 (不定期)
そのまま南側側線にコキを押し込んで、さきほどから停まっていたコキ☓1+ワム☓6に連結。コキ☓3+ワム☓6の長大編成が完成。
本線上では14:55に上下電車が行き違いシーンが見られます。
電車をやり過ごすと、ED501はコキ☓3+ワム☓6の長大編成をいったん富士岡方面の引き上げ線まで引っ張っていき、引き続きホーム北側に待機していたED402が後を追う。
遠くて見えないんですが、引き上げ線でコキ☓3+ワム☓6にED402を連結、ED501を切り離す作業が行われたようで、まもなく構内踏切の警報機が鳴り出し、上り本線上をED402に牽かれたコキ☓3+ワム☓6が通過していきます。
これが
比奈15:02→吉原15:16 の定期貨物列車のようです。いや~めまぐるしい。
さて、ホーム北側の留置線に戻ってきたED501、これにて作業は一段落とおもいきや…。
ヤードに止めてあったコキ3両を引っ張り出し、今度は比奈-岳南原田間の本線右(南)側にある工場(日本大昭和板紙吉永工場)に向けて推進運転でコキを押し込む。
しばらくすると今度は工場から別のコキ4両を引っ張り出してきました。
駅の東側まで引っ張っていった4両のコキを、今度はED501が突放入換。
コキのハンドブレーキは片側にしかついていないんですね。バックでの手ブレーキ操作はなかなか難しそう。
ようやく作業が一段落。ED501はホームの目の前という絶好の位置に停車してくれました。
月並みですが…古武士の風格あふれる顔つきをじっくり観察。運転台は左側(向かって右)にあり、右側の窓はドアになっていてデッキに出入りができます。
運転台を無理矢理覗き込む。
1位側運転台の窓の上に垂れ下がった吊革(!?)はなんだろう? パンタの上げ(下げ)装置かしら。
イコライザつきの台車。乗り心地はあんまりよくなさそう!?
ED501を堪能したあとは、下り電車に乗って次駅の岳南富士岡に向かいます。ここにはこじんまりした車両基地があります。
ホームの目の前に置かれていたのがED291。ED501より1年ほど早い昭和2年、のちに国鉄飯田線になった豊川鉄道のデキ52として落成。豊川鉄道買収によって国鉄に編入し、ED29(初代)の形式を与えられた機関車。岳南入りは昭和34年ですが、10年以上前に休車状態となり、現在も車籍は残るものの稼働はしていません。
10年以上前から放置されている割には、見た目の痛みは酷くない。なんでも平成20年以降に車体の修繕がされているそうで…以上ウィキペディアの受け売りです。
ゴツさ、荒々しさを感じるED501にくらべると、のっぺりとしたユーモラスな顔つきですね。
構内には7000形7002号も留置中。本日は予備車のようです。
東南側の構内には2線のこじんまりした検修庫が…。ED402と同型のED403が留置中。茶一色のED402と違い、前面を警戒色のようなクリーム色に塗っています。前面扉中央のロゴマークは日本大昭和板紙のものだそう。その他の部分は茶色に塗られていますが、ちょっと前の画像を検索すると、もっと派手な赤(日本大昭和板紙のコーポレートカラー)に塗られています。最近塗色変更したんでしょうか?
これにて岳南鉄道に現在所属する車両をコンプリート。Y君が5年ほど前に来た時は、運用は外れていたものの元東急の「青蛙」5000系→岳南5000系「赤蛙」が留置されていたり、それ以前に使用されていた元小田急1350形の岳南1100形1107号のボディが、比奈駅構内で倉庫として利用されていたりしたようですが、すでに跡形もなくなっていました。
終点の岳南江尾からもどってきた7001号で帰途につきます。今回は末端区間は未乗になっちゃったけど、またいつか、ね。
吉原駅到着。JRの下り側線にハワム7両を連ねた貨物列車が停車中。牽引する原色EF66には物足りなそうな荷ですね。
蛇足:その1
岳南鉄道の乗車券は、無人駅が多いため整理券方式の車内精算ですが、吉原駅ではキップが発売されていて、しかも硬券です。↓は往路のきっぷですが、岳南富士岡で車内集札されてしまいました。
帰路、吉原駅の出札口を覗くと、こんな懐かしい「キップホルダー」? 違うな。なんという名称なんだろう。思わず記念に一枚求めてしまったのですが、この出札口ではJRキップも硬券で売っている。で、JRのを買っちゃったんですが、岳南のキップのほうがよかったかなぁ…。
蛇足:その2
同行のY君が、吉原のおすすめポイントがあるという。それがこちら。
岳南線の駅舎の脇から、広大なJR構内を南北に貫く地下通路です。
この通路、入口近くはいいんですが、天井がだんだん低くなっていき、中央部では170センチと、私の身長では脳天がつかえてしまう。足許には水がけっこうな勢いで流れているし、首をかがめながら歩くと、ちょっとした洞窟探検気分が味わえます。
蛇足:その3
帰りは沼津で途中下車。駅前のロータリーにこんなモニュメントがありました。かつてこの地にあった沼津機関区を記念したモニュメントで、SLの動輪と煙室扉が飾られている。
ん!? C58? 私の記憶にある沼津のSLといえば、入換用のC50なんですが、C58なんて沼津にいたっけ? 調べてみたら、ヨンサントウの前後から無煙化された45年にかけて、C50を置き換える形でC58が配置されていたらしい。2年足らずの配置で、歴史ある沼津機関区の顔にされちゃって、C58くんもさぞ面映いんでは…? ま、細かなことですが。
ネットでググっていたら、飾られている動輪の刻印が、C58230号機と別のC58のものだ、と指摘している記事もみかけました。ま、細かいことなんですけど…。
蛇足:その4
沼津で下車した理由。そりゃぁもちろん「美味しい魚」と「美味しいお酒」で呑み鉄小旅行を完結したいから。というわけで、Y君おすすめの駅近の寿司屋へ。アレ、沼津漁港じゃないのね。あそこはちょっと駅から遠いからね。
沼津で食べたいものといえば、生のシラスと生の桜えび。さすが、沼津の寿司屋、どちらもちゃんとありました。
ン!? しかし生シラスと桜えびの旬は春じゃなかったか?(実は秋にも旬があるそうです)
ま、いいや。細かいことは。
酒は沼津の地酒「白隠正宗」の冷や。初めて飲む銘柄。ちょっと癖のある味だけど、悪くない。豪快に注ぎこぼした升酒を4~5…6…7?? よく覚えてないのですが、お勘定はいたってリーズナブルでありました。
蛇足:その5
東京への帰路は、沼津から直通の最終便338M。20:37発。これがなんとJR東海ご自慢の373系、9両編成でした。
もちろんY君は先刻ご承知のスケジューリングで、リクライニングの一般席に目もくれず、車端側にあるでっかいセンターテーブルが置かれたセミコンパートメント席を確保…まぁガラガラに空いているんですが。
この席が実に具合が良く、昔とった杵柄、横二席を占有して身体を丸めて横たわれば、あとはもう白河夜船zzzz…。
ところが、いやに賑やかだなぁと目を覚ませば、電車は横浜駅に進入するところ。立ち客が出るほどの乗り具合となっていました。しまった!
当日338Mに乗り合わせた皆さん。電車が混んできたのに、いぎたなく行儀悪く2席を占領して眠り込んでいたのは私です。どうもすみませんでした。
蛇足:その6(しつこい)
Y君は翌日、腰痛を発症、一時起居もままならなくなってしまったらしい。50代のY君も60代の私も、どうやらからだのなかはボロボロ状態? まったくねぇ…、ここはひとつ、御年80歳を過ぎても矍鑠として活躍するED501の、そうだな、砂箱の砂でもおすそわけしてもらい、煎じて飲みますか?
電車ホームから少し離れた場所に停まっているオールドタイマーの姿に見惚れておりますと、さきほど吉原駅で見た箱型電機ED402が、コキを3両連ねて到着しました。
吉原14:04→比奈14:21の定期貨物列車のようです。
到着した貨物列車には、すばやく数人の作業員が取り付く。
直通ブレーキ管を切っています。
そのまま貨物列車は本線上を、次駅の岳南富士岡方向に引き上げると…。
突放が始まりました。
突放(とっぽう)というのは…今更ですが…直通ブレーキ管と自連を切った状態の貨車を機関車で推進、機関車がブレーキをかけると、慣性の法則で連結がはずれ、貨車だけが前方へ押し出される。もちろんそのままでは止まりませんから、切り離された貨車には係員が付いて、手ブレーキ、足(側)ブレーキなどで目的の線路上の停止位置で停まるように操作する。ポイントを切り替えつつ、この作業を繰り返すと、長く連なった貨物列車も、目的地別に仕訳されるというわけです。
ED402が牽いてきた3両のコキ、一両はホーム北側の仕訳線へ。
残る2両はED501が停車しているホーム南側の副本線(?)へ…と仕訳けられていきます。
一仕事終えたED402は駅舎前に移動し小休止。
南側のコキ2両はED501をサンドイッチするような形で停車。
その脇を上り電車が出発していきます。
いよいよED501が動き出しました。最初から連結していたように見えたコキ☓1+ワム6両は置き去りにして、いましがた連結されたコキ2両を推進して一旦富士岡方面へ引き上げると…。
14:35発の下り電車の到着を待って…。
そのまま本線上を岳南原田方面へと走り去って行きます。どうやらこれが
比奈14:35→原田14:38に設定されている不定期貨物列車らしい。
ED501が戻ってくるまでの間、駅舎前にたたずむED402を観察します。
ステンレスの帯が巻かれた茶釜。同時期に製作された国鉄のEF60あたりをそのまま3分の2に縮小して小さなデッキを取り付けた感じでしょうか。なんとも好ましいスタイルです。
思い切り鉄道敷地内に侵入しているような構図ですが、実は構内踏切から撮っています。
隣駅の岳南原田まで出張していたED501が、別のコキ2両を咥えて戻ってきました。
原田14:45→比奈14:48 (不定期)
そのまま南側側線にコキを押し込んで、さきほどから停まっていたコキ☓1+ワム☓6に連結。コキ☓3+ワム☓6の長大編成が完成。
本線上では14:55に上下電車が行き違いシーンが見られます。
電車をやり過ごすと、ED501はコキ☓3+ワム☓6の長大編成をいったん富士岡方面の引き上げ線まで引っ張っていき、引き続きホーム北側に待機していたED402が後を追う。
遠くて見えないんですが、引き上げ線でコキ☓3+ワム☓6にED402を連結、ED501を切り離す作業が行われたようで、まもなく構内踏切の警報機が鳴り出し、上り本線上をED402に牽かれたコキ☓3+ワム☓6が通過していきます。
これが
比奈15:02→吉原15:16 の定期貨物列車のようです。いや~めまぐるしい。
さて、ホーム北側の留置線に戻ってきたED501、これにて作業は一段落とおもいきや…。
ヤードに止めてあったコキ3両を引っ張り出し、今度は比奈-岳南原田間の本線右(南)側にある工場(日本大昭和板紙吉永工場)に向けて推進運転でコキを押し込む。
しばらくすると今度は工場から別のコキ4両を引っ張り出してきました。
駅の東側まで引っ張っていった4両のコキを、今度はED501が突放入換。
コキのハンドブレーキは片側にしかついていないんですね。バックでの手ブレーキ操作はなかなか難しそう。
ようやく作業が一段落。ED501はホームの目の前という絶好の位置に停車してくれました。
月並みですが…古武士の風格あふれる顔つきをじっくり観察。運転台は左側(向かって右)にあり、右側の窓はドアになっていてデッキに出入りができます。
運転台を無理矢理覗き込む。
1位側運転台の窓の上に垂れ下がった吊革(!?)はなんだろう? パンタの上げ(下げ)装置かしら。
イコライザつきの台車。乗り心地はあんまりよくなさそう!?
ED501を堪能したあとは、下り電車に乗って次駅の岳南富士岡に向かいます。ここにはこじんまりした車両基地があります。
ホームの目の前に置かれていたのがED291。ED501より1年ほど早い昭和2年、のちに国鉄飯田線になった豊川鉄道のデキ52として落成。豊川鉄道買収によって国鉄に編入し、ED29(初代)の形式を与えられた機関車。岳南入りは昭和34年ですが、10年以上前に休車状態となり、現在も車籍は残るものの稼働はしていません。
10年以上前から放置されている割には、見た目の痛みは酷くない。なんでも平成20年以降に車体の修繕がされているそうで…以上ウィキペディアの受け売りです。
ゴツさ、荒々しさを感じるED501にくらべると、のっぺりとしたユーモラスな顔つきですね。
構内には7000形7002号も留置中。本日は予備車のようです。
東南側の構内には2線のこじんまりした検修庫が…。ED402と同型のED403が留置中。茶一色のED402と違い、前面を警戒色のようなクリーム色に塗っています。前面扉中央のロゴマークは日本大昭和板紙のものだそう。その他の部分は茶色に塗られていますが、ちょっと前の画像を検索すると、もっと派手な赤(日本大昭和板紙のコーポレートカラー)に塗られています。最近塗色変更したんでしょうか?
これにて岳南鉄道に現在所属する車両をコンプリート。Y君が5年ほど前に来た時は、運用は外れていたものの元東急の「青蛙」5000系→岳南5000系「赤蛙」が留置されていたり、それ以前に使用されていた元小田急1350形の岳南1100形1107号のボディが、比奈駅構内で倉庫として利用されていたりしたようですが、すでに跡形もなくなっていました。
終点の岳南江尾からもどってきた7001号で帰途につきます。今回は末端区間は未乗になっちゃったけど、またいつか、ね。
吉原駅到着。JRの下り側線にハワム7両を連ねた貨物列車が停車中。牽引する原色EF66には物足りなそうな荷ですね。
蛇足:その1
岳南鉄道の乗車券は、無人駅が多いため整理券方式の車内精算ですが、吉原駅ではキップが発売されていて、しかも硬券です。↓は往路のきっぷですが、岳南富士岡で車内集札されてしまいました。
帰路、吉原駅の出札口を覗くと、こんな懐かしい「キップホルダー」? 違うな。なんという名称なんだろう。思わず記念に一枚求めてしまったのですが、この出札口ではJRキップも硬券で売っている。で、JRのを買っちゃったんですが、岳南のキップのほうがよかったかなぁ…。
蛇足:その2
同行のY君が、吉原のおすすめポイントがあるという。それがこちら。
岳南線の駅舎の脇から、広大なJR構内を南北に貫く地下通路です。
この通路、入口近くはいいんですが、天井がだんだん低くなっていき、中央部では170センチと、私の身長では脳天がつかえてしまう。足許には水がけっこうな勢いで流れているし、首をかがめながら歩くと、ちょっとした洞窟探検気分が味わえます。
蛇足:その3
帰りは沼津で途中下車。駅前のロータリーにこんなモニュメントがありました。かつてこの地にあった沼津機関区を記念したモニュメントで、SLの動輪と煙室扉が飾られている。
ん!? C58? 私の記憶にある沼津のSLといえば、入換用のC50なんですが、C58なんて沼津にいたっけ? 調べてみたら、ヨンサントウの前後から無煙化された45年にかけて、C50を置き換える形でC58が配置されていたらしい。2年足らずの配置で、歴史ある沼津機関区の顔にされちゃって、C58くんもさぞ面映いんでは…? ま、細かなことですが。
ネットでググっていたら、飾られている動輪の刻印が、C58230号機と別のC58のものだ、と指摘している記事もみかけました。ま、細かいことなんですけど…。
蛇足:その4
沼津で下車した理由。そりゃぁもちろん「美味しい魚」と「美味しいお酒」で呑み鉄小旅行を完結したいから。というわけで、Y君おすすめの駅近の寿司屋へ。アレ、沼津漁港じゃないのね。あそこはちょっと駅から遠いからね。
沼津で食べたいものといえば、生のシラスと生の桜えび。さすが、沼津の寿司屋、どちらもちゃんとありました。
ン!? しかし生シラスと桜えびの旬は春じゃなかったか?(実は秋にも旬があるそうです)
ま、いいや。細かいことは。
酒は沼津の地酒「白隠正宗」の冷や。初めて飲む銘柄。ちょっと癖のある味だけど、悪くない。豪快に注ぎこぼした升酒を4~5…6…7?? よく覚えてないのですが、お勘定はいたってリーズナブルでありました。
蛇足:その5
東京への帰路は、沼津から直通の最終便338M。20:37発。これがなんとJR東海ご自慢の373系、9両編成でした。
もちろんY君は先刻ご承知のスケジューリングで、リクライニングの一般席に目もくれず、車端側にあるでっかいセンターテーブルが置かれたセミコンパートメント席を確保…まぁガラガラに空いているんですが。
この席が実に具合が良く、昔とった杵柄、横二席を占有して身体を丸めて横たわれば、あとはもう白河夜船zzzz…。
ところが、いやに賑やかだなぁと目を覚ませば、電車は横浜駅に進入するところ。立ち客が出るほどの乗り具合となっていました。しまった!
当日338Mに乗り合わせた皆さん。電車が混んできたのに、いぎたなく行儀悪く2席を占領して眠り込んでいたのは私です。どうもすみませんでした。
蛇足:その6(しつこい)
Y君は翌日、腰痛を発症、一時起居もままならなくなってしまったらしい。50代のY君も60代の私も、どうやらからだのなかはボロボロ状態? まったくねぇ…、ここはひとつ、御年80歳を過ぎても矍鑠として活躍するED501の、そうだな、砂箱の砂でもおすそわけしてもらい、煎じて飲みますか?
その後、お体の具合はいかがでしょうか?
ED501の入換え実況、大変興味深く拝見させていただきました。
私は2回岳南鉄道を訪れているのですが、どちらも休日でED501は比奈駅構内で終日お昼寝中でした。駅も無人でひと気が無かったなぁ・・・。
入換えの突放・・・今も行っているところって他所にあるんでしょうか?
比奈駅のはずれには、旧小田急1600などの廃車体がまだ残っていてこちらも興味深かったですね。
by 利きゅう (2011-09-04 00:43)
いや~ 平日の比奈駅は、こんなにも濃厚な入替シーンを見せてくれるのですね。 小生も土日の模様しか知りませんでしたので、コレは大変ベンキョ~になりました。
by nexus6 (2011-09-04 06:23)
おはようございます。
貴重なシーンを拝見できて嬉しいです(^^)
ありがとうございました。
by よしくん (2011-09-04 06:44)
おはようございます。
利きゅうさん
昔も今も、土日休日、お盆や正月には貨物の動きが減ったり止まったりするのがファンの悩みどころですね。引退間際の電車なども、平日朝ラッシュしか運用を持たないというケースもあちこちにあるようですし…。
同行の友人が「この辺りに元小田急の廃車体が転がっていた」と教えてくれましたが、痕跡は何も残っておらず、職員の駐車場になっているようでした。
nexus6さん
初訪問でこれだけ見られたのですから運が良かったと思います。貨物はダイヤがあっても運休となることも多く、一筋縄ではいきませんね。平日の昼間にこんなことをしていられるのも、セミリタイア爺鉄のいいところではあるんですが…。
よしくんさん
比奈の駅はコンパクトな空間に小さな駅のホーム、単行電車、貨物ヤードに貨車や電機や…模型のレイアウトのような場所でした。
by maipenrai (2011-09-04 08:02)
ED501は、動態保存のよう。
貨物の入れ替えは、次はどれとどれがどう入れ替わるのか、
ワクワクしながら見てしまいました。
昔はちょっとした駅で見られたのですが、
すっかり貴重な存在ですね。
長旅お疲れさまでした。
by manamana (2011-09-04 08:58)
ものぐさというクレジットを返上されてもいいような丁寧なレポートですねえ。
いまや貴重な突放風景も楽しませていただきました。
~唐突ですが前回のコメントのお返事~
かつて大日本帝国が大陸で運営していた国策鉄道会社の名前です。
by Cedar (2011-09-04 10:28)
前回分とともに岳南訪問記、堪能させていただきました。
それにしても、古豪ED501は大活躍ですね。
貴重な旧型電機ですが、イベントではない本来の働きに
就く姿は、本当に頼もしくてカッコイイです。
撮影後に打ち上げで一杯。
これこそクルマ移動の鉄では味わえない
列車利用派の醍醐味ですよね!!
by あおたけ (2011-09-04 15:48)
manamanaさん
入換はパズルやゲームのような面白さがありますね。比奈の駅はコンパクトで、私のノーミソでも混乱しない程度のパズルかな。単線で、いい具合に電車が絡んでくるのもミソですね。
Cedarさん
現場ではけっこう動きがめまぐるしく、写真を押さえるのがやっとでした。実は写真を撮り順に並べて、あぁこういうことだったのか、と思い出しつつ書いてます。
◯◯の件、了解です。でもそれだったら、Eastern & Oriental Expressの豪華寝台でもキープしなけりゃならないですねぇ。私には、ウォンウェンヤイ駅のホームの屋台あたりで、メコンソーダーでもちびちび飲んでるほうが似合ってるな、絶対。
あおたけさん
クルマ旅も捨てがたいんですが、年取ってだんだん運転するのが面倒になってきています。乗せてもらうぶんにはいいんですが、ドライバーを差し置いてこちらだけ昼酒ってわけにいきません。
そんなわけで列車旅サイコー! なのですが、問題は飲み過ぎて目的が鉄だか酒だかわからなくなりやすい…ってことで…。
by maipenrai (2011-09-04 18:56)
濃いです!◎◎遺産に指定!くらいに濃いです!
打ち上げ!飲み鉄!うらやましい!
by hanamura (2011-09-04 19:30)
貨車の入れ替え作業の写真、楽しまさせていただきました。突放入れ替えでは連結の時は「ガッチャ−ン」とかなり大きな音がしたのでしょうか。
積み荷が瓶製品だとそっと連結しなくては。
2005年の春に岳南へ行った時は休日でしたの静かでした。ED501は富士岡の車庫で休んでいました。元東急の「赤いカエル」は留置されていて朽ちかかっていました。茶色のワムもかなり残っていました。各駅共構内踏切なので至近距離で車両の観察ができました。
by 京葉帝都 (2011-09-05 12:21)
hanamuraさん
地元(元)で楽しませて頂きました。静岡サイコー!
京葉帝都さん
「ガッチャ−ン」は聞かなかったような…ソロソロ…カシャン、という感じだったでしょうか。サウンドで思い出しましたが、電機のホイッスル、構内踏切の警報音、吊掛モーターの低い唸り…懐かしい音に溢れていました。ついでに製紙工場のツンとくるような匂いにも、五感を刺激されました。
フジトモさん
yakitorimitbierさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2011-09-05 18:17)
私も初めて2004年12月に訪れました。富士山を入れて貨物列車を撮ろうと思って岳南富士岡の先、岳南江尾方面で待っていました。考えてみると工場が無いので此方までは貨物が来ないのですね。それに土曜日でした。
貨物列車の画像を見てたら何にか楽しそうです。そう思うと又行きたい気分、今度は平日で貨物が走る区間へ訪れたいと思います。
by シュウチャン (2011-09-06 11:43)
シュウチャンさん
富士山の至近を走る鉄道なので、やっぱり富士山を写し込んだ写真を撮りたいですね。貨物がある平日で、晴れて見通しが良くて…と条件的に難度は高そうですが、ぜひ素晴らしい写真をを見せていただきたいと思います。
gardenwalkerさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2011-09-07 10:12)