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寄り道して帰ろう~都電荒川線 [ちょっとおでかけ鉄]

今年の3月には同級生、同期生ことごとく還暦を迎えるわけで、節目の年というわけでしょうか、中学高校の同窓会が立て続けに行われます。今日はその打ち合わせで池袋へ…。最寄りの京成八幡から日暮里乗り換えで40分足らずで着いてしまうから極めて便利。ただし20分に一本の京成特急の時間に合わせる必要がありますが…。
 昼の1時からのミーティング、懐かしい顔と互いに久濶を叙すも滞り無くお開き、ちょっぴり昼酒も入れていい塩梅で帰宅のホームへ。時計を見るとまだ3時半を回ったあたり。東上線をスナップしただけで直帰するのも芸がないですね。
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 そこで山手線外回りを大塚で下車。都電荒川線で町屋に出て、京成で帰ろうという算段です。
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 山手線の電車のラッピング。よくわからないけどK-POPのプロモーションでしょうか。
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 向原方面からそろそろと坂を下ってくる7000形。この坂、風流な名前がついていた気がするのですが思い出せません。この界隈の雰囲気は大好きなのですが、夜にしか来たことがないんですね。つまりここいらではいつも飲んだくれていた訳です。
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 この写真を撮っていたらいきなりフルネームで女性から声をかけられました。見ると四十路の美形。あら、親父が大昔に勤めていた出版社に出入りしていた女子高生、のちに作家としてデビュー、今も多方面で活躍しているK女史です。「都電撮ってるの? あんな普通のじゃなく、すごいレトロな電車が走ってるんですよ」
 詳しいね、あ、実家が近くなんだ。教えてくれてありがと。今度一緒に飲もうよ…。
 いい年をして電車にカメラを向けているところを想定外の人に目撃されるというのは…えらい恥ずかしいもんです。
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 閑話休題。色合いといい、スポンサーといい、地方の路面電車のようなラッピングをした7000形。岡山の電車がこんな色じゃなかったでしたっけ?
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 ガード下から三ノ輪橋行きに乗り込みます。8500形。VVVF制御、カルダン駆動という話ですが、なんだか吊掛っぽい走行音がするのは気のせい?
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 かぶりつき席には小学生鉄ちゃんが一心不乱に前方注視。
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 飛鳥山の坂を下ります。この坂、勾配が66パーミルと碓氷峠並みだそうで、電車は推定10Km/h以下で慎重に下っていきます。
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 坂を下り終わって右折すると王子駅前の電停。写真には撮っていないんですが、電停に電車の時刻表が掲出したあったのは、カルチャーショックでした。なにしろ親父、都電と名のつくものに乗るのはおそらく40年ぶりくらいなんです。浦島太郎もいいところです。
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 荒川車庫前で途中下車。
 入出庫線の脇にある「都電おもいで広場」。まぎれもないPCC5501号が保存展示されています。こいつとは間違いようもない、1967年12月10日以来、43年ぶりの対面です。いや、ここに来ればいるのは分かっていたんですが、ものぐさなもので…。
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 5501は銀座線ラストデイよりも前、63~65年に通っていた中学校の帰り道によく見かけた印象のほうが強いですね。全周スカートを巻いた存在感は、他の5502~5507に較べひときわ大きかった気がします。
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 もう一台の保存車は原型の7500形7504。実は7500形がデビューしてまもなくの頃、鉄道友の会で見学試乗会がありまして、7500形で青山車庫から出発、廃止目前の番町線で九段上、須田町でスイッチバックして九段下から早稲田、荒川線に入って三ノ輪橋まで、というミステリートレインみたいなルートの貸切電車の旅をしたことがあります。たぶん63年、とすると親父はまだ小学生か、中学生になっていたか。実は親父、荒川線に乗るのは、たぶんそれ以来…。東京近辺に何十年と生きていても、人間の行動範囲は案外限られたものです。
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 もどき「レトロ」より隣に並んでいるクルマが気になります。年代物とはわかりますが、名前が出てこない。自衛隊の軍用車にこんなのありませんでしたっけ? お詳しい方、どなたかお教えください。
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 車庫の脇に回ると6000形がいました。かつてあれほどありふれていた6000形。方向幕は大型に改造済みだし、窓サッシはアルミだけど、塗色も艶々として、いまにも現役で走り出しそうな感じです。
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 運行経路が書かれたサボの書体も懐かしいですね。
 そろそろ夕暮れが迫ってきました。再来を期して、今日のところは引き上げるとしましょう。
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 町屋に着いた頃にはすっかり陽が暮れていました。京成のガードの上をAE形スカイライナーが駆け抜けていきます。数時間の間に懐かしい人の顔や、懐かしい電車にたっぷりと会えた一日でした。
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 京成町屋のホームには京成には珍しい待合室が設置されています。今日のような寒い日に高架の吹きっ晒しで電車を待つのも辛いですからね。ありがたいことです。
 「ありきたりの」3000形千葉中央行きがやってきました。今日はこの電車で帰還します。
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