思考停止の暑さかな。 [ご近所鉄(京成電車など)]
10日ほど前に、仕事の山は越え、さて、放置しっぱなしのブログの更新をしなくちゃ…しばらく古ネタが続いたので、どこかに撮影にでも…と思っていると、季節はずれの寒空、曇り空。パッとしない天気にお出かけを一日伸ばしするうち、急に空が晴れ渡ったと思ったら、今度は気温がうなぎのぼりに上昇。玄関を一歩出た途端、がつんと押し寄せる熱気と湿気にたじろいで、「やーめた」と家の中にUターンすることも幾度か…。
まったく爺さんには優しくない陽気が続いております…ってブログ放置の言い訳のマクラも、おなじみになっちゃいました。
今日も家人が留守をしているので、誰もいない2階は窓をすべて開け放ち、クーラーをつけっぱなしの1階から上がってみると、なんと室内の温度計は34度。風もほとんどなく、熱中症危険エリアと化しています。
そんな我が家の2階から南側を見ると、隣家の屋根越しに見えるのは夏空…ではなく、こんな風景。
地元の京成八幡は、いま再開発事業工事の真っ最中。高層ビルの工事が進んで、大変なことになっている。
八幡小前の商店街、通称北京通りから眺める京成八幡駅に隣接した踏切(菅野5号)。その向こうには巨大なビル群が生まれつつあります。
踏切の向こう側、古くこじんまりとした商店街が軒を連ねていた「八幡横丁」は跡形もなく姿を消し、私が子供の時分には八幡のランドマークだった「京成百貨店」も解体され、跡地には超高層ビルが次第に形を整えつつあります。
2年前の夏の風景。
京成百貨店は既に営業を終え、建物も既に解体が始まっていました。
私が小学生の頃に開業した「京成デパート」。市川市内でビルらしいビルといえばここくらいしかなかった50年前。
好ましい飲み屋が何軒か軒を連ねていたあたりも、いまやなんの面影も残っていません。
話は脱線しますが、2週間ほど前、都内へ出かける用事があり、京成八幡のホームから再開発地区の様子を撮影しておりました。
目当ての特急に乗りそびれてしまい、後発の各停上野行きに乗車。目的地は新橋だったので、さらに後の快速を待ってもよかったのですが…。
なんとこの電車の運転士さんが女性だった。
JR東の山手線や総武線で、以前より女性車掌さんの案内放送はよく聞いていたし、5月に訪問した万葉線や富山地鉄市内線で女性運転士さんを目撃してはいたのですが…京成電車にも女性運転士さんが誕生していたとは迂闊にも知りませんでした。
久々のかぶりつきはちょっと照れ臭い…とはいえ、がら空きの各停、後続の快速に乗り換える小岩まで、女性ウテシさんのハンドルさばきを堪能させていただきました(なんかストーカーっぽい?)。
さて、本日。再開発地区に隣接した京成の踏切と、国道14号の間の道路。なにやら大勢の人が集まっています。
年に一度、クルマを通行止めにして開催する町内会の盆踊りです。
隣地は巨大な高層ビルが建築中。2、3年前までは再開発地にあった商店街を巻き込んだ夏祭りでしたが、いまや「ビルの谷間の盆踊り」の風情。
なんだか郊外の住宅地・市川市とは思えない風景であります。
高層ビルに隣接した中層のビルは、再開発地の中の「業務棟」。京成電鉄の本社が押上から移転してくるともっぱらの噂のビルです。
画面右側に見える8階?建てのビルが、この地域の第一期再開発地。そこから反時計回りに第二期(27階)、第三期(34階)ときて、現在進行形の第四期(A地区)は現在36階まで組み上がり、最終的には40階建てになる予定だとか…。なんだか聞いているだけで疲れてしまいます。
そんな行政とディベロッパー一丸のプロジェクトのすぐ脇で、人と電車が近接したこんな風景が見られるのも、京成八幡の魅力なのかも知れません。
っていうか、再開発の名のもとに木密地域の解消を狙う行政と、一儲け企む一部ディベロッパーの利害はすぐに一致するけど、京成線の立体交差化事業のように、住民の利便には資しても、誰かの金儲けにつながらないことはなかなか進まないのがこの国の仕組みだったりするので、超高層ビルと「ギリギリ京成」が並んでいる風景は、おそらくこの先何十年も続くのかも知れませんね。
まったく爺さんには優しくない陽気が続いております…ってブログ放置の言い訳のマクラも、おなじみになっちゃいました。
今日も家人が留守をしているので、誰もいない2階は窓をすべて開け放ち、クーラーをつけっぱなしの1階から上がってみると、なんと室内の温度計は34度。風もほとんどなく、熱中症危険エリアと化しています。
そんな我が家の2階から南側を見ると、隣家の屋根越しに見えるのは夏空…ではなく、こんな風景。
地元の京成八幡は、いま再開発事業工事の真っ最中。高層ビルの工事が進んで、大変なことになっている。
八幡小前の商店街、通称北京通りから眺める京成八幡駅に隣接した踏切(菅野5号)。その向こうには巨大なビル群が生まれつつあります。
踏切の向こう側、古くこじんまりとした商店街が軒を連ねていた「八幡横丁」は跡形もなく姿を消し、私が子供の時分には八幡のランドマークだった「京成百貨店」も解体され、跡地には超高層ビルが次第に形を整えつつあります。
2年前の夏の風景。
京成百貨店は既に営業を終え、建物も既に解体が始まっていました。
私が小学生の頃に開業した「京成デパート」。市川市内でビルらしいビルといえばここくらいしかなかった50年前。
好ましい飲み屋が何軒か軒を連ねていたあたりも、いまやなんの面影も残っていません。
話は脱線しますが、2週間ほど前、都内へ出かける用事があり、京成八幡のホームから再開発地区の様子を撮影しておりました。
目当ての特急に乗りそびれてしまい、後発の各停上野行きに乗車。目的地は新橋だったので、さらに後の快速を待ってもよかったのですが…。
なんとこの電車の運転士さんが女性だった。
JR東の山手線や総武線で、以前より女性車掌さんの案内放送はよく聞いていたし、5月に訪問した万葉線や富山地鉄市内線で女性運転士さんを目撃してはいたのですが…京成電車にも女性運転士さんが誕生していたとは迂闊にも知りませんでした。
久々のかぶりつきはちょっと照れ臭い…とはいえ、がら空きの各停、後続の快速に乗り換える小岩まで、女性ウテシさんのハンドルさばきを堪能させていただきました(なんかストーカーっぽい?)。
さて、本日。再開発地区に隣接した京成の踏切と、国道14号の間の道路。なにやら大勢の人が集まっています。
年に一度、クルマを通行止めにして開催する町内会の盆踊りです。
隣地は巨大な高層ビルが建築中。2、3年前までは再開発地にあった商店街を巻き込んだ夏祭りでしたが、いまや「ビルの谷間の盆踊り」の風情。
なんだか郊外の住宅地・市川市とは思えない風景であります。
高層ビルに隣接した中層のビルは、再開発地の中の「業務棟」。京成電鉄の本社が押上から移転してくるともっぱらの噂のビルです。
画面右側に見える8階?建てのビルが、この地域の第一期再開発地。そこから反時計回りに第二期(27階)、第三期(34階)ときて、現在進行形の第四期(A地区)は現在36階まで組み上がり、最終的には40階建てになる予定だとか…。なんだか聞いているだけで疲れてしまいます。
そんな行政とディベロッパー一丸のプロジェクトのすぐ脇で、人と電車が近接したこんな風景が見られるのも、京成八幡の魅力なのかも知れません。
っていうか、再開発の名のもとに木密地域の解消を狙う行政と、一儲け企む一部ディベロッパーの利害はすぐに一致するけど、京成線の立体交差化事業のように、住民の利便には資しても、誰かの金儲けにつながらないことはなかなか進まないのがこの国の仕組みだったりするので、超高層ビルと「ギリギリ京成」が並んでいる風景は、おそらくこの先何十年も続くのかも知れませんね。
おはようございます。
京成沿線の再開発のものすごさに圧倒されました。
これらの工事が完了すると、利用者側にとっても、便利になるのだなと思いました。
あと、女性の乗務員さんですが、沿線の京阪では、運転士さんはいませんが、車掌さんは結構見かけますよ。
by 京阪快急3000 (2012-07-30 06:56)
ご無沙汰してます。京成八幡がこんなになっているとは知りませんでした。京成百貨店は新規ビルに開店するのでしょうか?都営新宿線の本八幡の乗り換えも便利になるのかもしれませんね。どこに行っても同じような高層ビルが増えていく一方ですね。
by 上野のおぢさん (2012-07-30 08:05)
近郊の私鉄駅周辺の開発はすごいですね、そのうち八幡駅周辺は人の住むところでなくなるかも。今見ました、BS3のSL特集、良かったです。
by TAC (2012-07-30 11:56)
京阪快急3000さん
私が子供の時分には「将来なりたい職業ベスト10」に電車の運転士さんが必ずあったと思うんですが、いまはどうなんでしょうか?
ひょっとしたら女の子の「なりたい職業」上位に、電車の運転士さんがランクされる時代が来るかも…。
上野のおぢさんさん
いま工事中の再開発地は、40階建てのタワーマンション、京成本社が入るという業務棟の他に、もう一棟「商業棟」というのが建設される予定です。京成百貨店とはいわぬまでも、リブレ京成ができると私としては助かります(笑)。それはそうと、郊外のタワーマンション、少子高齢化の時代に、ホントに需要があるんでしょうか?
TACさん
対比効果を狙って(笑)地面を走る京成と並べてみましたが、既に高架複々線のJRや、地下鉄新宿線の駅から見てみると、高層ビルもそんなに違和感はないのかもしれません。BS3のSL特集、見逃してしまいました。残念!
tochiさん
ほりけんさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-07-30 13:26)
ギリギリ京成と高層ビル、なんだか佃島の露地とタワーマンションの対比みたいで微妙な気分ですね。
後進性の代表が電車になってしまう?
それと、八幡駅の周りにあったあの人懐こい町並が、黒松のある住宅地に連なる感じこそ市川らしさだと思ってましたが~
どこでも構わず高層ビルおっ建てる行政は如何なものか?
by Cedar (2012-07-30 13:58)
Cedarさん
>どこでも構わず高層ビルおっ建てる行政は如何なものか?
結局言いたいのはソコだっ!てわけで(笑)。行政は防災対策がとれれば、後は知ったこっちゃないのかもしれませんが、再開発して立てたビルの中身が、タワマンとSCだけ…って、なんだか発想の貧困(エラソーに)。
八幡の再開発済のところで、賑わっているのは低価格食品スーパーが入居している一角だけで、テナントが入っていないスペースも結構見かけます。
by maipenrai (2012-07-30 16:48)
ご無沙汰しております。
線路を挟んで、高層ビルと古くからの商店街・・・京成本線が時間の境界のようですね!
お祭りと電車のお写真も素晴らしいです!
先日、私も久しぶりに京成に乗りに行ったのですが、津田沼と佐倉の方で撮影してきました。
その時初めて気がついたのがシティーライナーの本数の少なさ・・・
未だ完全復活していなかったのですね。
by 利きゅう (2012-07-30 20:16)
このあたりはたまに教会に出没していますが、今年は出かける機会がまだないですね(笑)。
by 伊 謄 (2012-07-30 23:51)
利きゅうさん
当初のダイヤでは「一時間に一本」設定されていたはずのシティライナーですが、いまは一日わずか2往復。しかも成田止まりで空港までは行っていません。一般特急と続行ダイヤで、のんびり走っているので、地元民としてはライナーが来ると踏切の閉塞が異常に長いのが難点…。とはいえ、なくなるのも寂しく、なんとか活性化する方策はないのでしょうか?
伊 謄さん
教会といえばあの青い屋根の…おっとあれは併設の幼稚園か。教会が商業エリアと住宅エリアの「境界」ですね(笑)。
xml_xslさん
hanamuraさん
ディブ松本さん
プントさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-07-31 07:41)
八幡、市川界隈はいつの間にかタワーマンションが林立してきました。
売りの一つに「江戸川の花火がよく見える」もあるでしょう。現在の押上にある京成電鉄本社の建物は、華々しいスカイツリー&ソラマチの脇にあり相当老朽化している(恥ずかしいのか看板も出していなかったように見えた)ので、一日でも早く八幡の新ビルに移転してもらいたいです。将来的には八幡駅も高架になるような気がします。
by 京葉帝都 (2012-07-31 10:38)
京葉帝都さん
そういえば、今週末は江戸川の花火大会ですね~。
京成の市川市内立体交差計画は、地下案や高架案、両方の折衷案などいろんなプランが出ているようですが、結局のところ問題は「誰が費用を負担するか」に収斂しそうです。鉄道事業者としての京成は、踏切がなくなることの運転上のメリットはあっても、増収に繋がるわけではないから自らは動かない。地元自治体も、そんな多額な費用を負担できるほど、財政に余裕が無い。国は…あの調子ですものねぇ…。それに連立化によって京成の踏切渋滞を解消したところで、片側一車線の国道14号との合流渋滞はいかんともしがたい…。
なんて悲観的なことばかり書きましたが、本音のところでは今のまんま、多少不便だっていいんじゃない? なんて思っている自分がいます。
シュウチャンさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-07-31 21:16)
お暑うございま~す。
家並みに溶け込んだ軌道的風景は素敵ですよねぇ~。
その風景を堪能せんと、好きな3600形の運転台にかぶり付く親父は
同行する家内と昔ながらの夏の白い制服姿の娘っ子に距離を置かれて
国府台へ向うのでありました。( T_T)\(^-^ )
遅く結婚したから、青電の準急が警笛を鳴らして通過する情景なんて
知る由も無いだろうなぁ~ (笑)
by KEY坊 (2012-08-01 05:21)
KEY坊さん
青電の準急、いい響きですねぇ(笑)。市川真間には準急が止まっていたし、国府台にも菱形マークの通勤準急が停まっていて、身近な存在でした。急行となると、市川市内はオール通過で、かなり格上だったような気がします。
by maipenrai (2012-08-01 18:43)
あおたけさん
niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-08-03 21:37)
maipenraiさんのわかりやすいレポート、非常に興味深く読ませていただきました。子供の頃ずっと八幡駅が最寄りだったので、現状を調べていたらこのブログにたどり着きました。
それにしても変わりゆく風景に驚いています。昭和の雰囲気が残った駅前商店街、好きだったのに。どこにでもあるようなタワーマンションが乱立する写真を見て非常に残念です。JR市川駅も八幡駅も似たような風景になってしまってますね。今は古臭いと揶揄されるような風景も、あと二十年もすれば「レトロ」と重宝される気がします。逆にタワーマンションはつまらないものになるかもしれません。結局は金儲けにならなければ淘汰されていってしまうのが残念です。せめて北側の商店街だけはそのまま残っていってほしいものです。
by SDF (2012-08-16 18:39)
SDFさん
はじめまして。
市川南口の再開発では、ビルの最上階にパブリックスペースがありますが、八幡の場合はどうやらそんなものもなく、上に伸びた空間は、一般住民の立ち入ることのできない単なる「私有地」となりそうです。
再開発を一概に否定するつもりはないんですが、個人商店が立ち並んでいた場所を地上げして、同じ分だけテナント料を払える企業だけ集めるなら、そりゃぁ日本全国どこででも見かける「全国ブランド」ショップしか存在しないのっぺらぼうな「商店街」が生まれるだけのこと。上層階はマンションですから、既存住民の日照権やら風害問題も起こしつつ、それに金を払うひとを集めた「個人資産」を積み上げただけのもの…というわけで、新しく生まれる再開発地にはなーんにも期待してない偏屈オヤジです(笑)。
防災という視点では、再開発も意味なし、とは思わないんですが、それがこういう錬金術的手法でしか解決できないところが、この国の行政の貧しさとか、社会的仕組みのおかしさにつながってるように感じています。
例えば、確実に発生するだろう「ビル風」ですっころんだ爺さん婆さんが集団で行政に(ディベロッパーはその時点ではほとんどの責任を「区分所有者」に移転してしまっているだろうから)に補償を求めたとしたら…そんな「見えないコスト」まで考えているのかなぁ。なんか、この構図、原発と同じっぽいなぁ…。
すいません、エラソーに。今後ともよろしくおねがいいたします。
by maipenrai (2012-08-17 21:11)