旧聞三題 [番外]

昨年11月「校庭の機関車、工場の機関車」と題してご紹介した和光市の学校の校庭に保存されている蒸気機関車C1285。その近況の写真が、higeraman氏から送られてきました…っていっても、メールの日付を見ると、なんと3月末のこと…。
C1285-01.jpg


 せっかく画像を送ってもらいながら、すっかりほったらかしにしっぱなしで…。
 遅ればせながら、ご紹介かたがた、あわせてちとタイミングを失してしまった近況をご報告させて頂きます。



C1285にまつわる前回記事はこちらです。
http://c59176.blog.so-net.ne.jp/2011-11-05

 かつて国鉄大宮工場の入換機として活躍していたC1285は、引退後埼玉県和光市の和光市第四小学校の敷地内で保存されてきました。ご多分に漏れず、放置されっぱなしで荒廃した機関車を、なんとかしようと立ち上がったのが「C1285j蒸気機関車再生の会」というボランティアグループのみなさんで、higeraman氏は通勤の行き帰り、この機関車の様子を気に留めていたらしい。
 リンクの前回記事にも同じ写真を掲載していますが、8ヶ月前はこんな状態でした。
009.jpg


 なぜか、ナンバープレートの「C」の文字が欠けていたのですが、それもしっかりと復元され…。

 汽笛や弁装置など真鍮部分も綺麗にも磨きたてられています。何より嬉しいのは、この機関車の最大の特徴、工場入換機という出自から、注意喚起のために設置されていた煙突前部の「鐘」も美しく磨かれています。
C1285-02.jpg

 
 ロッドの赤、車輪回りの白も凛々しく美しく、今にも走り出しそうな気がしてきます。
C1285-03.jpg


 個人的にも想い出のある機関車を、蘇らせて下さった「再生の会」の皆様に改めて敬意と感謝を。そしてC1285がいつまでも和光市の子供たちの友だちであり続けることを祈らずにはいられません。
 あ、もちろんhigeraman氏にも多謝&掲載遅くなりゴメンナサイ。

案件:2
 これも4月のことですが、、建築工学・建築史関連を主に手がける鹿島出版会、というお固い出版社さんから本が送られて参りました。↓こちらです。
外濠.JPG

 「外濠~江戸東京の水回廊」法政大学エコ地域デザイン研究所編 ISBN978-4-306-07296-1

 建築工学にも、建築史にも…そもそも学術的な出版とはおよそ無縁の私のところに、なんでこのような書籍が送られてきたか? 実は以前この本の共同著者となっている方から、私のブログに掲載した写真を使いたいということでご連絡をいただきました。その写真というのが、昔、中学1年生の私が撮影したコレ↓。
12新見附.jpg


 外濠に沿って走る中央線の101系と、濠の向こうの外堀通りを走る都電700形…と説明をつければようやく分かる程度の暗くパッとしない写真で、私としては「エー? こんな写真でいいんですかぁ?」というレベルのシロモノ。正直、連絡はもらったけど、あの写真じゃ絶対ボツだよなぁ…なんて思っていたわけであります。

 頂戴した本を拝見すると、外濠をめぐって開削の歴史…もともとの地形を巧みに生かした設計や戦略性…から始まり、江戸から東京に移り変わる中での変化、とりわけ堀端を埋め立てて開通させた甲武鉄道の歴史あたりは、鉄ちゃん必見ネタ…さらには都会の中の自然空間としての環境への役割や、景観を生かした都市計画といった未来構想まで、アカデミックな内容とにもかかわらず平易な文章と多面的な記述、そして貴重な図版や写真をふんだんに使ったビジュアル構成など、私のような「ド素人」にも大いに好奇心を刺激させられる本なのでありました。で、その貴重な図版や写真に混じり、ありました、ちっちゃく私の写真が…。
 え~、しかしブログにちょこっと載せた古ネタ写真一枚けで、こんな立派な本を頂いちゃっていいものか…なんだか「わらしべ長者」になった気分でしっかり読ませていただきました…。
 これもブログの効用? ちょっぴり嬉しかったりします。

案件:3
 3月から5月はじめにかけて、ずっと不調期が続いていました。
 体調&もろもろ…なんですが、主要には首の状態が思わしくなく、そこから始まり肩や背中、右腕の痛みとしびれ…という状態が続いておりました。もともとパソコンを始めた頃から、首や肩の凝りには悩まされていたんですが、どうやら想像を超えて悪い状態になっていたらしい…。
 鍼や牽引、経皮鎮痛剤などいろいろ試したものの、思わしくなく、仕事=パソコンワークをしていなければどうってことないんですが、パソコンに向かっているとどうにも芳しくありません。
 まぁ、なんとか5月連休明けの北陸旅行の前後から、症状はおさまっていますが、仕事柄どうしてもパソコンに向かわざるを得ないわけで…。
 そこで、パソコン作業をするときは、こんな格好でやるようになりました。
鉄人28号01.JPG


 鉄人28号みたいでしょ(笑)。
 横から見るとこんな感じで、右側の上の半月状の板の上に顎を乗せ、下の板を胸前で固定し、ぐるっと首を巻いて首の後ろを固定する…。
鉄人28号02.JPG


 パソコンのモニターを見るとき、どうしても顎を突き出すように前かがみの姿勢を取る、その姿勢をずっと続けると、どうしても首の筋肉や頚椎に無理が生じるのですが、それを長い間続けていたことで頚椎は変形、首肩の筋肉は緊張しっぱなしとなり…というのが、どうやら今般の大不調の原因で、そうさせないための矯正(固定)器具なんであります。実を言えば4年ほど前、同様の症状が出た時に、整形外科医に作らされた代物なんですが、見ての通り不恰好だし、なにより鬱陶しい…ということでほっぽっておいたものを引っ張りだし、使っているというわけです。
 まぁ、家で仕事をする分には、周りの目を気にする必要もないし…年齢と折り合いつけながら、もうちょっと仕事を頑張らなければならない立場としては、これもアリかな? なんて思っているんですが…。

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hanamura

私も頸椎ヤッテ、似たようなの持ってます。
お忙しいでしょうが、また受診してみてください!お大事に!
by hanamura (2012-06-27 05:59) 

TAC

私なんか暇に任せて1日中パソコンでエロ画面に釘付けだけど痛くならないのは姿勢か体質か、仕事というストレスの違いか。更新楽しみにしています、お大事に。
by TAC (2012-06-27 09:03) 

あおたけ

まるで別の機関車のようにピカピカに蘇ったC12、
ボランティアグループの皆さんの尽力はお見事ですね。
そしてmaipenrai さんをはじめとしたソネブロの
大先輩方がお持ちのお写真は、どれも本当に貴重なものばかりなので、
いつかこういうふうに雑誌社等からお声がかかるのではないかと思っていました。
鉄道本では無さそうですが(笑)、掲載おめでとうございます。
by あおたけ (2012-06-27 16:44) 

maipenrai

hanamuraさん
 ご同病でしたか。呑み鉄大好き、という共通項もありました。
 医者は「完全に治したいなら仕事やめなさい」とぬかしましたが、そうもいかないのが悩みどころ…。

TACさん
 ありがとうございます。エロ画面だと「前に乗り出し顎をつきだして」見入っちゃうんで、やっぱり首に悪そうですね(笑)。

あおたけさん
 先日北陸に一緒に遊びに行ったプロに「maipenraiさんの写真は(車両はロクに写ってないけど)余計なものがいろいろ写ってて時代の雰囲気はわかるんですよねー」と褒めてるのか貶されてるのかわからない言われ方をしています(笑)。鉄道誌はまっとうなファンのかたが大勢いらっしゃるので、こうしてブログで与太なネタにさせていただいております。

xml_xslさん
プントさん
 niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-06-27 18:35) 

Cedar

やはりパソコンのやりすぎは、背骨をはじめ頚椎に悪影響を与えるんですね。
かくいう私もしばらく前から腰(と背中の筋が痛い)が悪くなって整体のお世話になっていますが、Drいわく<PCとモニターの配置に問題あり>だそうで、そのせいで背骨が一部圧迫されてるとか??だそうです。
もっとも私は家のPCはブログ作成が主要JOB??コレばかりはやめられませ~ん。
by Cedar (2012-06-28 00:04) 

maipenrai

Cedarさん
 ただでさえ、同年輩と会うと話題は「病気自慢(!?)」。我々の年齢だとしょうがないんでしょうね。先日も新聞に「モニターの青色光線が健康にどうたら」という記事が乗ってましたが、PCワークがカラダに悪そうだというのは、使い始めの頃から思っていましたが、さりとてPCの便利さを知ってしまった今となっては、もう引き返せませんね。

ディブ松本さん
シュウチャンさん
あるまーきさん
 niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-06-28 18:34) 

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